教材と時間

塾なしの夏休み。小4と小3に使った教材7冊と、1日の中身

夏の朝のダイニングテーブルで問題集に向かう娘2人と、横でお茶を飲みながら見ている父親

最初に、この夏の数字を並べておきます。

私が横について教えた時間は、多い日で1日6〜7時間、少ない日でも3〜4時間ほど。

これは夏休みだからできた数字で、学校が始まればここまでは取れないだろうと思っています。

夏に買った教材費は、全部あわせて1万円未満。

使った教材は7冊で、小4と小3の娘二人に、同じものを同じ進み方でやらせています。

1日6時間と聞くと、多すぎると思うかもしれないんですが、実際には集中が切れてだらだらする時間も込みの数字なんです。

なので、そのあたりも隠さずに、この夏の中身をそのまま書いていきます。

この夏の前提

うちは塾に行っていない家で、教えるのは私、上の娘が小4、下の娘が小3です。

学年は一つ違うんですが、二人には同じ内容をやらせています。

どうせ目指す場所は同じで、1歳しか違わないので、分けるほうがかえって手間だという判断です。下の娘は1年分多く勉強することになるだけで、そこは本人たちも了承済み。

そしてこの夏のテーマは、国語の一点突破と決めていました。

文章が読めるようになれば、算数でも理科でも社会でも、問題文の意味がつかめるようになるからです。

使った教材7冊

出口式 はじめての論理国語(水王舎)

この夏の主役で、小2用から始めて、今は小3用の中盤から後半あたりを進めています。

見つけたのは本屋さんで、予備知識なしで手に取って、15分か20分ほど立ち読みして買いました。

実際にやってみたら、これが大当たりの教材だったんです。

何がいいかというと、私が今まで感覚で教えてきたことを、見事に言語化してくれているところなんですよね。

登場人物の気持ちの変化を追いかけることや、接続詞や修飾語のかかり方をじっくり見ることを、順番に積み上げていく作りになっています。

ただ、書いてあることは一見すると当たり前なので、丸かバツかだけつけて進めると、ああそうだよねで終わってしまう気もします。

なぜこの順番でこの問題を出しているのか、そこまで気を配れるかどうか。教える側が問われる教材だと感じながら使っています。

中学入試を目指す トップクラス問題集 国語(文理)

小4用になるとほぼ入試問題のレベルになるので、焦らずに小1用から順番に進めています。

小学全漢字1026 覚え残しゼロ問題集!(くもん出版)

漢字の中心はこれで、1日30個ずつ例題も含めて書かせていて、この夏でほぼ終わりかけのところまで来ました。

中学入試 でる順過去問 漢字 合格への2610問 四訂版(旺文社)

上の1026が終わり次第、こちらに移っていきます。

巻末に四字熟語のまとめが載っているので、そこは1日5個ずつ覚える約束にしていました。この約束がどうなったかは、後半の「うまくいかなかったこと」に書きます。

12歳までに知っておきたい語彙力図鑑(日本能率協会マネジメントセンター)

うちの娘たちは本をほとんど読んでこなかったので、語彙はこの図鑑で少しずつ補っています。

言葉を知らないと、文章題の途中でいちいち止まってしまうんですよね。

中学入試を目指す トップクラス問題集 算数(文理)

小1用は飛ばして、小2用を何周も解かせています。

標準、ハイクラスA、ハイクラスB、トップクラスの4段階に分かれていて、この夏にやらせたのは標準とハイクラスAだけです。

なので、難しい問題にはまだ手を出さず、基礎の土台を固めるほうを先にやっています。

小数点の理解があやしいとか、筆算の間違え方が多いとか、そういう細かい穴をこの夏のうちに潰しておきたいんです。

算数ラボ(iML国際算数・数学能力検定協会)

SNSで誰かが紹介していたのを見かけて、本屋で手に取って決めました。10級から始めて、今は8級です。

単なる計算問題とは違って、なぜこうなるのかを立ち止まって考えさせる問題が並んでいます。

計算の速さは訓練でいくらでも伸びるんですが、じっくり考える力のほうは、こういう教材で考える場を用意してあげたいなと。

選び方は、いつも同じです

7冊に共通しているのは、私が本屋で実際に手に取って、中身を読んでから買っていることです。

教えるのは私なので、私が読んで、これはいいなと思えるものしか買いません。

あと、何冊も買わずに、いいと思った1冊を何度も解かせています。

何冊も買うと、やった気持ちにはなるんですが、途中で止まって、やりきっていない結果だけが残るんですよね。

何周もやらせて嫌がらないのか、と思うかもしれませんが、同じ問題を嫌がるような反応を見せたことはありません。似た問題が出たときに、あの問題集のこのページでやったやつだよね、という話ができるようになります。

ちなみに、教材には直接書き込ませず、全部プリントにして渡しています。書き込むと1回しか解けなくなるのと、二人分が必要になるからです。

説明が終わったプリントは、すぐに捨てるか、裏紙にしています。取っておくとすごい量になってきて、整理にも労力を割かないといけないので。

8月の途中でプリンターが壊れた日は、その日の算数がそのまま止まりました。

それくらい、うちではプリンターが教材と同じくらいの必需品になっています。

夜明け前の薄暗いダイニングで、あくびをしながらノートに向かう上の娘と、電気スタンドをつける父親。横には頬杖をつく下の娘

1日の中身

一番時間を使っているのは、国語の文章題です。

渡して解かせるのではなく、横に座って、一緒にやります。

まずこの文章は何のテーマかを聞いて、次にどういう型の文章かを見て、感情の動きがあれば、どの言葉からその感情が読み取れるのかまで追いかけさせます。

目をパチクリさせる、首をかしげる、といった感情が分かる言葉が、娘たちにはまだいまいち分かっていません。なので、その手の言葉が出てくるたびに、私が身振り手振りと表情でやって見せて、できるだけ分かるように心がけていました。

そこまでやると文章がほぼ丸裸になっているので、設問はたいてい、迷わずに答えられるんです。

その代わり、一つの文章題に短くて30分、長いと1時間半かかります。3つやって1時間半、という日もありました。

8月の終わりには、3時間近く文章題をやった日があるんですが、娘たちは疲れたと言って寝室に行って、そのまま寝てしまいました。

真剣に頭を使うというのは、それだけ疲れる作業なんだと思います。

出口式は、1冊がステップ15前後に分かれていて、これを1日に1ステップずつ進めています。

短い日で30〜40分、接続詞のような大事な回は、1時間半から2時間かけました。

漢字は毎日30個で、時間にすると1時間かからないくらい。あとは四字熟語を1日5個、という約束でした。

用意する量は、その日の予定を見て決めています。午後に出かける予定があればかなり減らしますし、毎日同じ作業でストレスも溜まってくるでしょうから、肉体的な疲れ具合も見て、私が決めています。

こう書くときれいに回っているように見えるんですが、実際はだいぶ違います。

3時間で終わる内容に、6時間も7時間もかかる日が普通にあるんです。

30分だけ集中しようと決めても、その30分の間にぼーっとして、消しゴムをいじって穴を開けて、結局進んでいない。

そういう姿を、隣でずっと見ています。

ただ、ゼロの日だけは作らないようにしています。ゼロの日を作ってしまうと、そこから新しく始めるときに、余計に大きなエネルギーが必要になるからです。

計算でも何でもいい、時間がなければ簡単なものでもいい。頭を勉強モードから完全にオフにしない、というイメージでやっています。

でも、変わってきた場面もありました。

国語の文章題で、感情の変化を追いながら読んでいくと、主語や接続詞が省略されている箇所が要所要所に出てきます。そこで、ここは何が省略されているかを聞くと、下の娘がちょっと答えられた瞬間があったんです。

今までは、なんとなく読んでいたんだと思います。それが、少しずつ読むポイントが分かってきた。

そういうときは、お前今のすげえよ、成長してるじゃねえかと伝えるようにしていて、そう言うとニコーッと笑うんです。

そういう瞬間は、教えていて嬉しいんですよね。この夏、やっててよかったなと思った瞬間でした。

本屋の参考書コーナーで1冊を手に取って選んでいる父親と、横で待つ娘2人

お金の話

夏に使った教材費は、7冊あわせて1万円未満でした。

安く済んでいるのは、節約がうまいというより、1冊を何度も解かせるやり方の結果です。

冊数が増えないから、お金も増えないというだけなんですよね。

参考までに、実際に講習でかかった費用の記録を調べてみると、大手進学塾の小4の夏期講習は、4科目で1人あたり4万〜6万円台でした。

二人で受けさせたら、8万〜13万円ほどになる計算です。

ただ、うちが何も払っていないわけではなくて、お金の代わりに時間を払っています。

1日に何時間も親が横につくのはかなりの重労働で、計画的に物事を考えられないと厳しい、というのが正直な実感です。

うまくいかなかったこと

いいことばかり書いても記録にならないので、この夏に崩れたものも書いておきます。

まず、四字熟語。

1日5個の約束だったんですが、最近はほとんどやっていないようです。約束は、そのまま流れました。

次に、漢字の自己採点。

漢字だけは本人に丸つけをさせているんですが、答えを見ながらの採点でも、間違いが何か所か残っていました。ここは私が見る側に回る必要が出てきています。

それから、理科と社会。

この夏のうちに少しでも触りたかったんですが、上の娘の国語の進みが思わしくなくて、手が回りませんでした。

歴史の漫画は買って渡してあるんですが、まあ、読みません。

夏が終わって、どうなったか

学校が始まって1週間、目標は朝5時に起きて夜9時に寝る生活で、朝に1時間半、帰ってきてから1時間から1時間半取れたら上出来、という形にしています。

実際には体調を崩したりで、まともにできた日は2日くらいしかありません。

朝はゆっくり寝かせたり、帰ってから体調が悪いと言って寝たりで、計画どおりには進んでいないんですが、要所要所は押さえつつ、ゼロの日だけは作らずに来ています。

2学期は非常に忙しい学期なので、疲れているのが見ていて分かります。無理をさせて体調を崩されるほうが困るので、様子を見ながら調整していくつもりです。

秋には、大手塾がやっている全国模試を受けさせるつもりです。

たぶん厳しい判定が出ると思うんですが、今自分がどのあたりにいるのかを、本人たちの目で見てもらいたいなと。

今の点数は、正直どうでもいいと思っています。試験の当日に、合格のラインへたどり着いていればいいわけで、泥臭くやっていくつもりです。

教材のほうは、これまで市販のものを中心にやってきたんですが、夏の終わりに、四谷大塚という大手塾が出している教材を見つけて、調べてみたところ理想的だったので、購入することにしました。夏の教材費は1万円未満でしたが、こちらは4万円ほど。この話は、また別の記事で書きます。

というわけで、うちの夏休みはこんな形でした。

計画どおりには進んでいませんが、今はこの形でやっています。

調べた資料

夏期講習の金額は、上の記録から小4・4科目の数字を拾ったものです(2026年8月に確認)。年度や校舎、前期・後期の取り方で変わります。